オリックス田嶋大樹投手(26)が20日に大阪市内の球団施設で自主トレを行い、天敵封じを誓った。

入団以来、西武を苦手にしており、通算8試合で2勝3敗、防御率7・09。9勝を挙げた昨季は相性を考慮され、1度も登板機会がなかった。「なんか打たれますよね。理由は分からない。どこかで克服したいですよね。登板数もイニングも減っちゃうし」。2年ぶりの規定投球回到達へ、避けては通れない相手だ。

西武打線を攻略するためにも、年間通して安定したパフォーマンスを発揮することを目指している。「どうしたら自分のベストな球を24~25試合投げ続けられるか。年間で1000球いい球がいくのか、2000球いい球がいくのかで、内容も変わってくる」と投球フォームの固定に力を注ぐ。さらに「手の内を明かしたくない」と話した上で、新球習得に取り組んでいることを示唆した。

20年に、対戦打率7割1分4厘と苦戦した森の加入は、田嶋にとっては追い風だ。山本、宮城がWBC日本代表に内定。シーズン序盤は出遅れる可能性があるため、田嶋は開幕投手の候補に挙がる。3月31日開幕戦の相手は西武。「与えられたところで全うします」。大役へのこだわりはないが、プロ6年目は違う顔を見せる。【田口真一郎】

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