虎史上最高の「17」へ-。阪神のエース青柳晃洋投手(29)が、日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(39)と2年連続での対談を行った。

今回は岩田氏と同じ関大出身で、本紙編集委員の高原寿夫も飛び入りで“乱入”。2人の共通の趣味という「ラーメン屋巡り」の話に花を咲かせるとともに、今季は個人の成績と、新背番号「17」の球団のキャリアハイ達成を目標に掲げた。【取材・構成=高原寿夫、三宅ひとみ】

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岩田氏 来年はエースという立場になる。去年もそうでしたけど。ヤギさんが投げれば大丈夫だとは思っているけどね。

高原 エースになると何か変わるんですか?

青柳 僕はあんまり変わらないですね。僕自身、自分がエースだとは思っていないので。周りから言ってもらえるのはありがたいですけど、「自分がエースだから開幕投手に行く。中5日で行く」とかそういう発言もしてないので。周りに認められてから言ってもらうものだと思っています。

岩田氏 投手陣の成績は去年もすごかったですけど、今年はそれにプラスして「岡田野球」も頭に入ってくる。「アレ」を目指してみんなやっているから、勝ちに飢えてるファンの人もそうやけど僕も楽しみ。岡田監督に変わって、何か変化を感じることはある?

青柳 僕はまだほとんどお話できてないんですよ。キャンプイン前日のミーティングで監督から「よろしくな」と言ってもらったくらいで。だから以前の岡田監督を経験された選手の方、裏方さん、OBの方の話を聞いていると、勝ちに貪欲だったりとか、守備を大事にしてる方っていうのは聞きます。チームは変わるのかなって思いますけど、それ以外はまだ実戦も始まっていないですし、何の情報も持っていないですね。

高原 その辺で岩田さんから言えることは?

岩田氏 当たり前のことを当たり前にする。自分もフィールディング、バントだったりは結構苦手やったけど、その場面になった時に必死でやる姿勢をみせないといけない。その中でちゃんとアウトをとって。守りからリズムを作る野球をされるね。

高原 さすがに岡田監督は「何で一塁にワンバウンドで投げてるねん」とかは言わんでしょうね(笑い)

青柳 去年まで評論家として見ていただいていたので、その辺は大丈夫じゃないですか。まだ言われてないですけどね(笑い)

岩田氏 アウトになる確率が一番高い方法をヤギさんが選んでるので、それはチームを助けることなので、大丈夫かなと思う。最後に今シーズンの目標は?

青柳 チームとしてはもちろん日本一。個人としては、15勝ですね。昨年も15勝したかったんですけど、13勝までしかできなかったんで。キャリアハイを毎年更新していくくらいじゃないとですね。