日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(41)が11日、阪神キャンプ臨時コーチとしての指導を打ち上げた。4年ぶりの虎復帰となり、ファンや報道陣から注目を集め続けた3日間。「めちゃくちゃ疲れました。人混みは当分いいかなという感じです」と照れ笑いした。

指導最終日となったこの日も精力的に技術を伝えた。午前中は室内練習場で小幡を約20分間マンツーマン指導。紅白戦の途中にはベンチで再び小幡に声をかけ「グラブを出して走るとグラブが上下動する。もっと最後に出した方が捕る確率が上がる」と助言した。目を輝かせて金言を吸収し続けた後輩勢に「活躍してもらうことを願うしかない」と笑みを浮かべた。

この日は背番号1の後継者でもあるドラフト1位森下とも初対面。「背番号1といえば森下選手と言ってもらえる活躍をしてもらえれば」とエールを送った。最後は球場出発の時間が近づく中、岡田監督から「最後(森下の)打席を見てから帰れ」と指令され、紅白戦の四球を確認。「1人出塁したから(イニング中に森下に)回ったけど、出なかったら飛行機に間に合わないかなと思った」と笑わせ、笑顔で帰阪の途に就いた。【佐井陽介】

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