2年目のソフトバンク正木智也外野手(23)が、侍ジャパン戦で2本の二塁打を放った。ルーキーだった昨季は対左投手での起用が多かったが、この日は右腕山本と左腕高橋奎から快音を響かせ、開幕スタメンどりへ猛アピールした。

「6番右翼」で先発。まずは2回1死で、初顔合わせとなった山本の変化球を左翼線へ運ぶ二塁打。「初めての対戦なのでどんな風にボールが見えるか楽しみだったんですけど、その中で結果が出てうれしかったです」。4回1死の第2打席では「1打席目でヒットが出たので気持ちが楽に行けた」と、高橋奎の直球を捉えて左翼フェンス直撃の二塁打にした。

昨季は右腕に31打席で打率1割9分2厘、左腕には49打席で打率2割9分3厘だった。スタメン定着へ課題だった右腕対策の中でも、球界のエース格である山本から打った一打には価値がある。藤本監督も「内容もいいですよ。そう簡単に打てる投手ではないけど対応できている。すばらしい」と素直に評価した。

前日25日の侍ジャパン戦でも適時打を放つなど、好アピールを続けている。藤本監督は「一塁、左翼、右翼というところ。そこでポジションを取ってくれたら」と期待をかける。正木は「これまでやってきたことがうまくいっていると感じましたし、シーズンに向けてつながる1日になったと思います」と、大きな自信をつかんだ。開幕スタメン、そしてレギュラー取りへ突き進む。【山本大地】

○…来日2年目のガルビスが待望の実戦初安打初打点を記録した。侍ジャパン戦に「7番遊撃」で先発。2回1死二塁で山本の初球カットボールを右翼にはじき返し、先制点をもたらした。「日本を代表する投手から結果を出すことをできて良かったよ」。紅白戦を含め、実戦7試合で初の快音。メジャー通算109本塁打の実力者が、浮上のきっかけにする。

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