WBCに挑む侍ジャパンに追加招集されたソフトバンク牧原大成内野手(30)が、代表合流前ラストゲームとなった広島戦(ペイペイドーム)をマルチ安打で飾った。レギュラーを狙うチーム内の中堅バトルでも、最後にしっかりアピール。最良の準備を整え、5日から侍ジャパンに合流する。

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牧原大は徐々に、心のスイッチを「侍モード」に切り替えていた。代表合流前、最後の実戦。「これがジャパンの試合だと思ってやっていました。今日もそうですし、昨日もそうですし、試合中もずっと、(日本代表の)チームに合流して、自分が試合をやっているイメージを想像していたらすごくドキドキしてました」と気持ちを高めながら、試合に入っていた。

広島戦に「1番中堅」で出場し、4回先頭で左前打。6回2死では俊足を生かして内野安打をもぎ取り、マルチ安打をマークした。実戦は出場3試合連続安打と好調。「状態がいいとは思っていない。もうちょっとコンタクト率を上げていかないといけない。結果は出ているので、そこは自信を持って行きたいと思います」と冷静に現状を分析しつつ、前向きにとらえた。

前日3日に侍ジャパンが中日と戦った壮行試合をテレビで観戦。「今までは、いちファン目線で見ていたんですけど、自分が入っていくことを思いながら見ていると、テレビで見ながら緊張していました。実際にここに自分が今から行くんだと考えると、すごくプレッシャーを感じた。その中でも、早くあそこでプレーしたいなという気持ちも同時に湧いてきました」とイメージを膨らませた。

試合前には、17年WBCに出場歴があり、昨年途中まで米国でプレーしていた広島秋山と話す機会があった。「気持ちの持ち方であったり、(NPB使用球と違う)ボールを投げることについて、どうやったらいいですかというお話をさせてもらいました」と助言をもらい、あらゆる形で準備を進めている。

5日のチーム練習から侍ジャパンに合流予定。「今までにない経験なのですごく緊張しているんですけど、自分なりに一生懸命やりたい」と決意を新たにした。【山本大地】

○…開幕ローテーション入りが濃厚な藤井は、オープン戦初登板で3回2失点と課題を残した。長いイニングを意識し、省エネ投球を掲げていたが、3四球を出すなど64球を要し「常に全力で投げないようにしていたんですが、合わないところがあった」と反省。今後に向けて「もう1度、去年のスタイルで。全力でいって、いけるところまで。ガス欠になるかも知れないですけど」と、改善点を挙げていた。

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