今季の守護神が石川直也投手(26)に確定した。

新庄剛志監督(51)が、8日ロッテ戦(ZOZOマリン)の9回に登板して9球で3者凡退に抑えた右腕を絶賛。「あれだけ短時間でぽんぽんぽんって終わってくれたら、もうすごい頼りがいがある。今のところ(抑えは)石川君」と太鼓判を押した。あとは昨季の懸案だった中継ぎ陣を見極め、シーズン開幕に備える。

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開幕へ、少しずつチームの絵が見えてきた。快投した石川を、新庄監督は「言うことないかな、今日は。良かった、あれだけ短時間で終わってくれたら、すごい頼りがいある」と絶賛。続けて「今のところ(抑えは)石川君」と指名した。

まず9回のイメージができた。さらに指揮官は言う。「まあ~(開幕投手の)加藤君もね、徐々にだんだん仕上げてくれて。後は9回の前の8、7、6回が早く固まれば。建山コーチも悩むところだろうし、結果を出した者がそのポジションにいく」。左肘手術から復活したベテラン宮西も実戦3試合計3イニング無失点と好調。二刀流矢沢も、この日のオープン戦初登板で1回無失点と結果を出した。若手、ベテランを含め、中継ぎ陣を見極め、開幕“布陣”を整えていく。

守護神の“資格”を勝ち取った石川も、決して油断はしていない。18年に19セーブ挙げるも、20年に右肘を手術し、長期離脱。昨季6月の1軍復帰から、ずっと見据えていた抑えの座を確固たる形にするため、ここからさらに精度を上げていく。「今日みたいなピッチングを続けること。(守護神を)勝ち取りたい」と気を引き締めた。

新庄監督は、石川を指名した上で、新たなプランも口にした。「これからまた、もしかしたら田中(正義)君が来るかもしれないし、面白くないですか。田中君が後ろっていうのも」。現在、先発候補として調整している新戦力の抑えテストも視野に入れ、「勝ちに行く」投手陣に仕立て上げる。【永野高輔】

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