楽天野球団が8日、東日本大震災の被災地、岩手・陸前高田市へ携帯衣類キット「IRUI」の楽天イーグルスオリジナルモデルを災害時の備蓄用として寄贈した。同市役所で行われた贈呈式に出席した西出一郎MD・コンセッション部長は「我々、楽天イーグルスは(東日本大震災で)被災した東北で唯一の球団です。我々はこれからも震災を風化させない。野球を通じて感動を与えることに全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。

「IRUI」は、災害時に必要なTシャツ、靴下、タオルなどにポリジン社の(ポリジン・ステイフレッシュ)加工を施した“清潔さが続く衣類版エマージェンシーキット”。陸前高田市に拠点を置くボンマックスアパレルが、東日本大震災時に、通常の支援物資に比べて衣類などの物資が届くまでに時間がかかったことが問題視されたことから考案し、有事の場合にいち早く被災地へ届けるプロジェクトとして企画された。

楽天オリジナルモデルの「IRUI」は、東日本大震災から12年となる11日からグッズショップ、ネットで発売がスタート。シーズン中は楽天モバイルパーク宮城でも販売される。金額は4500円(税込み)