阪神、ロッテで活躍し、13年WBCでは侍ジャパンの遊撃手として出場した鳥谷敬氏(41=日刊スポーツ評論家)が23日、東京・千代田区の神田明神ホールで行われた「スカパー!プロ野球2023PRイベント~野球が好きだ。大好きだ。スカパー!流プロ野球の楽しみ方」イベントに参加し、今季のプロ野球注目選手に「ロッテの佐々木朗希です」と指名した。

3月30日に開幕するプロ野球のペナントレース開幕に向けて徹底中継するセ・パ12球団を盛り上げる企画。「あの165キロのスピード。(プロ野球ファンには)常に160キロ以上を連発する楽しみもあると思う。今シーズンは中6日くらいでローテを回っていくと思う。ケガなどなく普通にまわったら15勝くらい出来て最多勝争いをする状態になっていると思う」と言い切った。もし自身が現役時代に対戦した場合はどう攻略したかを問われると「まっすぐだけ。変化球だと思ったら全部見逃します」と明かした。さらに西武源田、DeNA今永、ヤクルト村上の名前も挙げた。

優勝予想では「パ・リーグはソフトバンクの戦力が抜けている。WBCの優勝にも貢献した近藤(健介)選手も入って、ロッテの守護神(オスナ)もとった。ほとんどの解説者がソフトバンクだと思っている」。続けてセ・リーグに関しては「阪神と言いたいところなんですけれど…」と前置きした上で、「DeNAは投手も育ってきましたし、昨年はほとんど外国人選手が活躍せず日本人だけで2位。出来次第で他のチームの順位変動を起こすチーム」と1番手に挙げた。

侍ジャパンが14年ぶりの世界一をつかんだWBC効果にも期待した。「今日選手たちは帰ってきて、すぐに自チームに戻って戦いが始まる。優勝の達成感もある中で、仲間だった選手が急に敵になる。その駆け引きも楽しんでもらえたら。(ヤクルト)村上選手と(巨人)大勢投手が、ノーアウト一、二塁の場面で対戦して結果がどうなるのかなんてしびれますよね」。熱烈な野球ファンはもちろんだが、WBCをきっかけに野球に興味を抱いた人にも「野球を見る習慣がついてもらえたら良い」と願った。

イベントにはお笑いコンビ「ハナコ」の3人も登壇し、里崎智也氏(日刊スポーツ評論家)のYouTubeチャンネル「Satozaki Channel」でアシスタントを務める袴田彩会がMCを務めた。【鎌田直秀】