中日高橋宏斗投手(20)が29日、2軍楽天戦(ナゴヤ球場)でWBC後の初マウンドに立った。先発で4回75球を投げ、4安打3失点。最大の武器のスプリットを軸に6三振も奪い「(試合前後の)ブルペンも含めて150球くらい投げることができた。まずは球数を投げることだった。よかったと思います」と振り返った。

WBCでは中継ぎ起用だったため、今回の最大のテーマは球数だった。3回、岡島にスプリットをセンター左に運ばれる2ランを許したが、開幕に向けて最優先課題の球数問題をクリア。その上で、新球ツーシームも試投して好感触を得た。WBCでダルビッシュから伝授された新球は「カットボールと同じ軌道で逆方向に曲がっていく。ゲッツーを欲しい場面とか真っすぐ待ちの打者には有効になると思う」と自己分析した。

課題は「手元があまり強くなかった」と話したストレートだが、球場表示の最速は153キロ。別の測定器では155キロをマークしており、本番に向けて修正は可能だ。最短なら4月6日のヤクルト戦(バンテリンドーム)での登板が予想される。バンテリンドームで状況を伝え聞いた立浪監督は「あすの状態を確認して決めます」。進化を続ける右腕は「開幕からいける準備はできています」と力強く言い切った。

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