頼れる4番大山が唯一の得点を挙げた。初回1死一、三塁、DeNA尾仲の初球144キロをたたき、中堅へ先制&決勝犠飛を放った。直前には3番ノイジーが放った右翼方向への地面すれすれの打球を巡って岡田監督がリクエスト。次打者席で少しの間が出来たが「集中できていました。ヒットでかえすことはできなかったけど、先制できたことは良かった」と直後の1球で得点をもぎ取った。

開幕から期待に応えている。打点はリーグ3位タイの6打点。勝利打点3はヤクルト村上と並んでリーグトップだ。開幕から7試合を終えて放物線こそ描いていないが、主軸としての役割を果たしている。前日7日には一塁守備で打者走者と交錯するアクシデントもあったが、この日は何食わぬ顔でプレー。無言でチームを鼓舞する。

試合は1点を守り切ってスミ1勝利。「勝って良かった。大竹、ザキさん、大智、湯浅、野手陣が守ってついた(勝利)打点なので。本当はもっと取りたいと思いますけど、こういう試合も多くなる。全員でつかみ取った勝利かなと思う」。試合後は、ゼロのバトンをつないだチームメートをたたえた。