ロッテの2000年生まれ「22歳トリオ」が新球場エスコンフィールドで躍動し、勝利に導いた。

0-1で迎えた4回。先頭の「1番中堅」藤原恭大外野手(22)が一塁線を破る三塁打で口火を切った。続くドラフト2位ルーキー「2番遊撃」友杉篤輝内野手(22)が、日本ハムのドラ2金村の145キロツーシームを捉えて中前同点適時打。プロ初打点を挙げた。「チャンスをもらった中でミスだったり、打点を挙げられなかったので、ホッとした気持ちの方が大きかった。スタメンは3試合に1回くらいなので、アピールしないといけない。途中からでも毎試合100%で動ける準備をしたい」。2死後、二塁走者の友杉は相手の連続暴投の隙を逃さず、判断良くスタートを切ってホームを踏んで勝ち越した。

6回1死後、再び藤原は敵失で出塁すると、友杉が遊安。2死一、二塁から「4番左翼」山口航輝外野手(22)が146キロの直球を左越え2点適時打で突き放した。山口はチーム最多8打点となったが「ここまで全然打てていなくて、なんとか1本と思っていました。少しでも(先発の)小島さんを楽に投げさせたいと思っていたので、タイムリーになって良かったです」。主軸の役割を果たした。

8回にも1死から藤原の二安後、友杉が三塁前にセーフティーバントを決めてチャンスをつくった。得点には至らなかったが、友杉はプロ初の猛打賞も達成。4月1日のソフトバンク戦で代打で初出場して以降、1軍での試合を重ねて感じたことをもとに、バットの長さを1センチ伸ばした新バットを短く持つ打法に変えたことも功を奏している。

吉井理人監督(57)は友杉の活躍に「バッティングが見た目よりすごく良いのでね。地味ですけれど頑張ってくれました」とたたえた一方、「ただ、まだ良さを生かせていない。いろいろな意味でやることが背番号(10番)の×2くらいあると金子コーチが言っていました。守備は安心しています」と笑った。【鎌田直秀】

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