広島が今季2度目の延長戦を制し、初のビジター同一カード3連勝を飾った。2-2で迎えた延長11回1死三塁で、代打の松山竜平外野手(37)が3ボールからの146キロストレートを捉えて左中間を破る決勝の適時二塁打に。3日DeNA戦の代打以来の出場で大仕事をやってのけたベテランは「よっしゃー!」と絶叫。「久々で、あの場面で(出番が)来たので、すごく緊張しましたけど、しっかりボールを見られて、いい緊張感の中でできたので、いい結果が出たと思います」と喜んだ。

その裏、先頭の中日高橋周を塹江が遊ゴロに仕留め、1死無走者で7番手で松本竜也投手(23)が登板。続く2人を完璧に抑え、プロ2年目で初セーブを挙げた。「いつもとやることは変わらないけど、一発は食らいたくないなというのがあってそこだけ意識していつも通りやりました。(初セーブは)うれしいです。自分にとってものすごくいい経験になりました。(勝利球は)自分が奪いました」。守護神・栗林を欠く状況で救援陣が奮闘し、つかんだ勝利。松本は「先発の人たちが長いイニングを投げてくださっているし、全員で勝ちを取るのがカープの野球。1戦1戦、家族全員で戦っていきたい」と熱かった。

新井貴浩監督(46)は「千両役者ですね。3ボールから浮いてきた球をね。技術と経験の詰まった一振りだったと思いますね」とまずは松山をねぎらい、総力戦での勝利を「全員野球で勝ちきったっていう素晴らしい試合だったと思います」と笑顔で締めた。これで2日以来の貯金を手に。エース大瀬良が復帰する12日巨人戦(東京ドーム)で、4連勝を狙う。