楽天島内は自分に言い聞かせるように言った。4回に通算100本塁打となる先制3号2ラン。打率1割台と苦しんでいるプロ12年目で到達した節目に「思うようにいかないシーズンなんですけど、ここを乗り越えれば、もっといい選手になれると思う。ここからがすごい大事になる…自分にとって。なんとか一花咲かせられるように」と言って、前を向いた。

楽天にドラフトで入団した選手では初めての快挙となった。「誰かしら結局、打つとは思うんで」と前置きしながらも「なんとか目標でもあったんで、打てて良かったです」。チームはメモリアルアーチから勝利目前までいったが、最後は悪夢の逆転サヨナラ負け。「苦しい時に成長できると思っている。なんとか苦しい時を乗り越えられるような選手になりたい」と島内。5連敗で借金10と苦境が続くチームへ向けた言葉にも聞こえた。

▼通算100本塁打=島内(楽天) 24日のオリックス10回戦(ほっともっと神戸)の4回、田嶋から今季3号を放って達成。プロ野球307人目。楽天では4人目だが、ドラフトで入団した選手では球団史上初めて。初本塁打は12年8月24日の日本ハム19回戦(Kスタ宮城)で吉川から。