広島が今季6度目のサヨナラ負けで、交流戦単独首位を逃した。

先発の森下暢仁投手(25)が7回3失点と粘投。打線も会沢翼捕手(35)の今季1号ソロなどで粘り強く追いつき、7回に秋山翔吾外野手(35)の適時二塁打で4-3と勝ち越した。

だが8回に登板したニック・ターリー投手(31)が1点を失い、試合は振りだしに。9回1死一、二塁の勝ち越し機を逃したその裏、3番手の栗林良吏投手(26)が先頭への与四球から1死二、三塁のピンチを背負い、藤岡裕大内野手(29)にサヨナラ打を浴びた。

今季6敗目となった栗林は、一塁の松山竜平外野手(37)に寄り添われながらベンチへ。「先頭の四球だけが良くなかったかなと思います。あれがヒットだったら、また違う結果になっていたかなと思いますし」と悔やんだ。

ソフトバンク、DeNAが敗れ、広島が勝っていれば、交流戦単独首位に立っていた。だが6チームが6勝5敗で首位に並ぶ結果に。新井貴浩監督(46)は「森下はよく粘ってくれた。ここの球場はやっぱり投手が難しい。風があるから難しい。その状況でもよく粘って試合をつくってくれたと思います」と、まずは先発投手の奮闘をねぎらった。その上で、栗林について「まぁ、一気にはよくならないと思う。少しずつ状態は上がっていくもの。勝負ごとで勝ち負けはつくけど、一喜一憂せずに自分の状態を、パフォーマンスをあげてほしいなと思っていますよ」と、現時点での適所を考えながら守護神の復調を待つ。

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