阪神先発の才木浩人投手(24)が5回無失点で交流戦の防御率を0・00で終えた。「フォームが自分の中でコントロールできる範囲外のところにあった」と制球に苦しみ、今季最多の4四球。5回で球数102球に達し、直後の攻撃で代打が送られた。

だが、その中でも相手打線を2安打に封じ、奪った三振は7つ。「ボールが荒れていて真っすぐもあまり良くなかった。でも梅野さんがうまく配球してくれたおかげで、ピンチも0で切ることができた。粘れたと思う」。毎回走者を出しながらも要所を締め、先制点を与えなかった。5回降板となったが、岡田監督も「ずっとしのいで、しのいでやからな。その間に1点でも取ってたらな。全然そら展開変わってたけどな」と、かばった。

交流戦は計3試合に先発し、すべて無失点。史上4人目の交流戦防御率0・00だ。佐々木朗と投げ合った4日ロッテ戦では9回3安打完封。11日日本ハム戦でも7回4安打無失点で白星を挙げ、3連敗中の流れを止めた。

それでも才木は首を振る。「強いて言うなら今日。中継ぎがずっと使われてきた中で疲れていると思う。7回とか8回、行けるなら完投行きたかった。交流戦明けからしっかりイニングを稼げるように」。この試合で5月28日巨人戦以降、21回2/3連続無失点。虎のミスターゼロは貪欲にリーグ戦でもゼロを並べる。【波部俊之介】

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