中日涌井秀章投手(37)が移籍後4度目となる本拠地登板で初めて勝利を手にした。6回112球の熱投で5月31日以来となる3勝目。チームはヤクルトに勝ち越し、最下位を脱出した。

初の本拠地お立ち台。竜のエースナンバー「20」を背負った右腕は「ようやくドアラがもらえた。ここで勝てたことがうれしいです。初回の大ピンチで優勝したかのような大声援をもらえたので乗っていけました」。並んでお立ち台に立った細川について「いつもご飯食べさせてくれとアピールしてくる。お金を使ったかいがありました」と笑わせ「そろそろ財布もピンチなのでスポンサーを探したい」と軽妙トークの連発でファンの心をわしづかみにした。

ここまで3戦3敗だったバンテリンドームのマウンドでベテランらしい粘りと21日に37歳を迎えたとは思えないパワーを発揮した。1回1死満塁のピンチも最速150キロのストレートを軸にオスナ、サンタナを連続三振に仕留めた。「どうせ打たれるならストレートでということです」。4回まで毎回の6奪三振。5回、ビシエド、細川、石川昂の3連続適時打で3点をプレゼントされた直後に村上に1発を浴びたが、1失点で役目を果たした。

▽中日宇佐見(8回代打で移籍後初安打)「ヒットが出たことはうれしかったですし、みんながチャンスで回してくれたので感謝してます」

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