試合後、日本ハム金子千尋特命コーチ(39)と日本ハムとオリックス、阪神でプレーした糸井嘉男氏(41)による対決が行われた。2打席行われ、1打席目は投飛、2打席目は三振で、金子特命コーチに軍配が上がった。日本ハムとオリックスの両球団でプレーした名選手による真剣勝負でファンを喜ばせていた。

金子特命コーチはオリックスのユニホーム、糸井氏は日本ハムの旧ユニホームを着て登場。捕手役は元日本ハムの鶴岡慎也氏が務めた。1打席目、金子特命コーチは「ちゃんと変化球を投げます」との宣言通り、1球目は111キロのカーブを投じた。フルカウントから7球目に139キロで投飛に仕留めた。

当初は1打席の予定だったが、急きょ2打席目も行われた。金子特命コーチは日本ハムの現行ユニホーム、糸井氏はオリックスのユニホームに着替えて再登場。チェンジアップなどの変化球を織り交ぜながら4球で空振り三振を奪った。

対決後、金子特命コーチは日本ハムの選手から胴上げを受けていた。金子特命コーチはトークショーでブルペンに2度入って調整したことを明かし、「練習してきたかいがありました」と喜びを語った。糸井氏は「ブルペン10回以上入っていると思いますよ。めちゃめちゃ仕上がってますもん」とユーモアを交えつつ悔しがっていた。

22年に現役引退した金子特命コーチは、04年に自由獲得枠でオリックスに入団。14年に16勝を挙げて最多勝、防御率1・98で最優秀防御率で2冠を達成し、沢村賞を受賞した。18年オフに日本ハムに移籍。通算130勝、94敗、防御率3・08。

糸井氏は、03年に投手としてドラフト自由枠で日本ハムに入団。06年に外野手に転向した。オリックス時代の14年に首位打者を獲得。通算1726試合に出場し、打率2割9分6厘、1754安打、171本塁打、300盗塁の成績を残し、22年に引退した。

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