日本ハム井川伸久オーナー(62)が10日、新庄剛志監督(51)について、ここまでの戦いぶりを評価した。都内で開催されたオーナー会議に出席後、報道陣に取材応対。ここまで79試合を消化して35勝44敗の借金9で5位、首位と11・5ゲーム差、3位ロッテと10ゲーム差となっているが、来季続投への意欲を見せている新庄監督について「まだ(続投か否か)決まってない」と話したが、「前半はやはりああいう戦力で、僕はよく頑張っているんじゃないかな」と話した。主な一問一答は以下の通り。

 

-3月にオーナー就任後、今回が初めてのオーナー会議に参加

井川オーナー 初めてなんで、ごあいさつだけで終わってしまったということで。(オーナー会議の)内容に関しては、また発表があると思うんですけど。(井川オーナーの)発言はあいさつだけで終わりました。

 

-ここまでの日本ハムの戦いぶりをご覧になって、どう評価している?

みなさん、いろいろ評価いただいてると思うんですけども。前半は、やはりああいう戦力で、僕はよく頑張っているんじゃないかなと。戦力が戻ってきましたし、そういう意味ではこれからが非常に期待はできるんですけど…ちょっとここ最近良くないんで、ちょっと心配かなと(笑い)。逆に、あの厳しい(戦力の)方がいいのかなと。これはちょっとアレ(冗談)ですけども、これからはしっかりと戦力が戻ってきますんで、期待できるんじゃないかなという風に思います。

 

-新庄監督の選手起用や采配の評価は

井川オーナー 私も野球は、ほとんど分からないんで、新庄さんにお任せしております。新庄さんとはですね、1カ月に1回ぐらいは「頑張ってね」という(コミュニケーションを取る)レベルなんで。あとはもう、球団とチームの方に任しておりますので、とやかくいうつもりは全くありません。

 

-これから後半戦。どんな巻き返しを期待したい?

井川オーナー まずはですね、やっぱりクライマックス(シリーズ進出)ですよね。昨年最下位で、今年はクライマックスに出ればいいかなというふうに思っておりますけれども、ちょっと(Aクラスまでの)距離があるのは事実なんで。これから、どういう戦い方していくのかっていうのは期待したいなと思います。

 

-新庄監督は来年も指揮を執ることへ意欲を見せている

井川オーナー (去就は)まだ、決まってないですし、これも球団からオーナーの方に来る話なんで。考え方としては、(球団)全体で決めた内容に対しては、よっぽどなことがない限りは了承していくというスタンスではおります。

 

-基本的に続投の可否の要件に成績もあるとは思うんですが、新庄監督の集客能力もあったりする?

井川オーナー いや、それはもう、まだ決まってないんで、それは言えないですけども。球団が決めた内容に対してはリスペクトしながら、応援していきたいなという風に思っております。

 

-オーナーからご覧になって、監督が営業面的にすごく大きく貢献されているのは感じる?

井川オーナー いやいやもう、本当にありがたいですね。やっぱりファンを…我々の1つのテーマはファンサービスファーストなんで。チームの強い弱いはありますけれども、やはりそこが我々のベースなんでね。2004年ですかね、球団が(東京から)移転した時に初めて北海道に行って、(当時監督の)ヒルマンさんが北海道のファンの方々に対して自らファンサービスをしていただいて、これが今にあるということを、やっぱり新庄さんは分かっておられるんで。そういうところはですね、非常にファンサービスに対しては満足しております。いろいろとっぴなこともあると思うんですけど(笑い)、あるんですけども、それも許容の範囲かなというふうに思っています。

 

-戦力がだいぶ戻ってきた後半戦は結果が欲しいところ?

井川オーナー ま、もちろん結果も欲しいですけども、非常にいい雰囲気でね、選手がこう競っていて、選手自体が成長しているっていうのが、みなさんも見られて、お分かりになられるんじゃないかなという風に思っています。ですから、短期的に見るんではなくて、やはり長期的に見た時に選手がどんどん成長していくことが、ファイターズにとってですね、非常にプラスになるという風に考えていますんで。そういう意味ではですね、心の中では今日勝った勝ったからトーンが上がったり、負けたらトーンが下がったり、一喜一憂はしていますけれども、でも実際まあ長期的に見ればですね、徐々に成長しているのが見えてきていると。みなさんもそうじゃないかなと思うんですけども、私自身はそう思っているんでね。その辺のところは、いい方向に向いてるんかなというところです。