中日は4カード連続で負け越し、借金は21に逆戻りした。

先発したドラフト1位仲地礼亜投手(22)が5回途中5失点でKOされ2敗目。0-2の5回は先頭の大山に四球を与え、3連打を浴びたところで降板となった。10安打のうち左打者に8安打を打たれた。右腕は「四球を出して連打されたり、点を取られる投球になった。今日の試合を貴重な経験として反省したい」と汚名返上を期した。

打線もシーズン途中に先発転向したビーズリーの前に6回途中まで4安打に抑えられて1点しか奪えず、来日初勝利を献上した。立浪和義監督(53)は「投球の6、7割が変化球で、それを仕留められなかった。球も若干動いていた。左(打者)にはカットボールが邪魔になっていた」と分析。終盤に3点差に迫ったが、「もう1つ点を取っておければ相手にもう少しプレッシャーがかかったとは思う。少しは粘れるようにしていかないと。簡単に負けてしまわないようにやっていきたい」と唇をかんだ。

この日は中日の投手で21年に急逝した木下雄介さんの命日。試合前には木下さんの登場曲だった湘南乃風の「黄金魂(おうごんソウル)」が流されたが、昨年のヤクルト戦(神宮)に引き続いて白星は届けられなかった。【伊東大介】