中日岡林勇希外野手(21)が25試合連続安打の球団記録に並んだ。広島戦に定位置の「1番中堅」で出場し、初回に森下の初球149キロ直球を捉え、右前にきれいに運んだ。「初代ミスタードラゴンズ」と呼ばれた西沢道夫が74年前、1リーグ時代の1949年にマークした記録。戦前から戦後にかけて投手と野手で活躍した人物で、延長28回完投など数々の記録を持つ。

◆西沢道夫(にしざわ・みちお)1921年(大10)9月1日生まれ、東京都出身。15歳でテストを受け、37年に名古屋(現中日)へ投手として入団。同年9月5日に史上最年少の16歳0カ月でデビューした。40年に20勝、42年には5月24日大洋戦で延長28回完投、7月18日阪急戦でノーヒットノーランを達成。戦後の46年に野手へ転向。右の強打者として50年にはシーズン5本の満塁本塁打を放ち、52年には首位打者と打点王を獲得するなど「初代ミスタードラゴンズ」として活躍。通算成績は投手で60勝65敗、防御率2・23、打者で1717安打、212本塁打、940打点、打率2割8分6厘。64年から67年まで中日監督を務め、77年に野球殿堂入り。同年12月に56歳で死去した。背番号「15」は中日の永久欠番となっている。

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