中日岡林勇希外野手(21)が25試合連続安打の球団記録に並んだ。

広島戦に定位置の「1番中堅」で出場し、初回に森下の初球149キロ直球を捉え、右前にきれいに運んだ。「初代ミスタードラゴンズ」と呼ばれた西沢道夫が1リーグ時代の1949年にマークした球団最多に肩を並べ、チームはここから5連打で3点を先取。逃げ切って連敗を4で止めたが、最下位のままとあって岡林は「明日も頑張ります」と短いコメントを残すにとどめた。

7月に34安打、打率3割8分2厘で初めて月間MVPに選ばれ、疲れの出やすい時期に好調をキープ。立浪監督は「すごい記録だと思う。ここまで来たら抜いてくれれば」と称賛。21年の春季キャンプ臨時コーチ時代から岡林を指導し、高卒3年目で最多安打を獲得した昨季との違いを的確に指摘した。「去年よりスイングが速く、強くなった。打席での粘りが身につけば優に3割は打てる。昨年から油断せずに練習してきた成果」。球団最多2480安打の「3代目ミスタードラゴンズ」も目を細める成長ぶりだ。

球界最多は79年高橋慶彦(広島)の33で、左打者に絞れば西武秋山翔吾(現広島)の31。いずれも岡林の射程圏に浮かび上がってきた。【伊東大介】

▼岡林が7月11日ヤクルト戦から25試合連続ヒット。連続試合安打の記録は79年高橋(広島)の33試合で、25試合以上は史上29人目。中日では49年西沢がマークした25試合の最長記録に74年ぶりに並んだ。また、岡林は21歳5カ月。25試合連続安打の年少記録では、前記高橋の22歳4カ月を抜いて史上最年少となった。

【関連記事】中日ニュース一覧はこちら―>