今季初3番出場の広島小園海斗内野手が、4号2ランを含む今季最多3打点で連敗ストップに貢献。さらに阪神のマジック点灯も阻止した。1回1死一塁から西純のスライダーを思い切り振り抜いて、同点2ランを右翼席に運んだ。「つなぐことしか考えていなかった」。連敗中に加え、2点を先制される悪い流れをひと振りで振り払った。同点の6回2死一、二塁では左腕島本の外角球に食らいついて決勝打をマークした。

昨季遊撃のレギュラーを奪いながら、今季は約2カ月、2軍生活を送るなど苦しんだ。福地2軍打撃・走塁コーチらから「最上級の一生懸命」を求められた。走塁などのプレー面だけでなく、声かけや目配り気配りといった姿勢を細かく指導された。「しっかりそこで整理して、打てるようになりましたし、しっかり守れるようにもなった」。はい上がり、チームの苦境で打線を活性化させた。

新井監督は「振れているし、ずっといい打撃をしているので、走者を置いた状況で打席に立って欲しかった」と3番起用の狙いを説明した。さらに「本当に誰を褒めていいか分からないぐらい。全員で戦って、全員で頑張って、全員で止めた連敗だと思います」と全選手をたたえた。