ロッテの美馬学投手(36)が、初回先頭の松本剛からスライダーで空振り三振を奪って史上155人目のプロ通算1000奪三振を達成したが、2被弾など6回9安打5失点で7敗目を喫した。チームも2試合連続13度目の完封負けで、3連敗となった。

美馬は初回に2者連続空振り三振でスタートしたが、3回先頭の王柏融に右越えソロを許すなど2失点。4回にも万波に弾丸ライナーで左越えソロを喫した。「状態は悪くなかったが、要所で粘ることができなかった」。6回2死走者なしからの2失点が痛恨だった。連打と盗塁で二、三塁とされると、美馬が暴投。さらに本塁カバーに入った美馬への田村龍弘捕手(29)による悪送球が重なり、二塁走者の五十幡の生還まで許した。

吉井理人監督(58)も「あそこはしっかり抑えてほしかったが、投げさせたのは自分なので。彼の責任ではない」と擁護したが、2日連続で下位に連打を許して失点する結果となった。

美馬にとっても「通算1000奪三振」の節目での白星とはならなかった。初奪三振は楽天時代のプロ1年目、11年4月17日オリックス戦(甲子園)7回に伊藤から奪った見逃し三振だった。プロ13年目を迎えた中での記憶に残る奪三振について話したことがあるが「あまりイメージないっす」と三振へのこだわりは強くない。それでも「地道に積み重ねて来られたなという感じ。でも大事な時には三振をとらなきゃいけない時もあるし、そういう時にとれるようにとは思っています。なんだかんだ長くしっかりやれてきている結果を表彰してもらうのは、本当にここまでやれて良かったなと思っています」。初回を投げ終えてベンチに戻ると、同じ茨城県出身の柿沼友哉捕手(30)から達成記念ボードを受け取り、照れくさそうに笑顔を見せた。【鎌田直秀】

▼通算1000奪三振=美馬(ロッテ) 17日の日本ハム19回戦(エスコンフィールド)の1回、松本剛を空振り三振に仕留めて達成。プロ野球155人目。初奪三振は楽天時代の11年4月17日のオリックス3回戦(甲子園)で伊藤から。

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