ロッテ美馬学投手が、ベンチで何度も拳を突き上げ歓喜した。

7回4安打7奪三振無失点で降板した直後。0-0の7回にポランコ、山口が2者連続本塁打を放ち、勝利投手の権利が舞い込んだ。「全力でガッツポーズしちゃいました。恥ずかしかったくらい」。今季ZOZOマリンでの初勝利であり、7月8日の日本ハム戦以来の2勝目。初回1死満塁のピンチに「皆さん、またかと思われたと思いますが、そのあとはスイスイいけた」と、自虐も交えながら祝福の大歓声を浴びた。

8月22日には「ベビっち」とメロメロで呼ぶ第2子の“プリンセス”が誕生した。「奥さんには苦しかった時にも支えてくれて、元気な子を産んでくれて、前向きな気持ちにさせてくれたことに感謝です」。連敗中には「洋服とか『そんなにいるか?』ってくらい買っています。小さいのとっていなかったので。買い物に癒やされてます」と力に。今は球場入り前に娘の顔を見て抱くこともパワーの源だ。「長男と今のところ顔は一緒なんですけれど、なんか軽いし、柔らかいなあって思う」。勝利とダブルで目尻が下がった。

19日には37歳となるベテランは、最後も跳びはねるような躍動感ある144キロ直球で空振り三振締め。「今年一番良いピッチングが出来ました」。ヒーローに贈られたマーくん人形も土産に、家路を急いだ。【鎌田直秀】

【関連記事】ロッテニュース一覧