巨人山崎伊織投手が思わぬ1発を浴び、自身初の2ケタ10勝目はまたしてもお預けとなった。1日からのDeNA3連戦(横浜スタジアム)では戸郷、横川、井上の先発投手が5回を投げきれず。登板前日4日に「火曜日、週頭なので粘って粘っていきたいと思います」と誓った右腕が宣言通りの投球を見せたが、思わぬ落とし穴にはまった。

2回、死球と安打で1死一、二塁とされ、ヤクルト8番古賀に直球を右前に運ばれ先制を許す。しかし続く1死一、三塁で9番サイスニードのセーフティースクイズを冷静に捕手大城卓へグラブトスし、三塁走者を補殺。追加点を与えなかった。だが、同点で迎えた4回。2死一塁からサイスニードに対し、初球の149キロ直球を来日初アーチとされた。予想外の一撃に、表情を崩さず粘投してきた山崎伊もベンチで眉間にしわを寄せた。

5回の攻撃では1死一、二塁で打席に。バントも警戒される中、初球からフルスイング。2球目の151キロに詰まり、遊ゴロに倒れるも、1番梶谷が1点差に迫る右前適時打を放った。打線の粘りを受けた直後のマウンドでは立ち直った。1死から山田に中前打を浴び、暴投で走者を二塁に進めるも、4番村上をカットボールで三邪飛、5番サンタナを141キロフォークで三振に仕留めピンチを脱した。6回を3失点にまとめるも、7回の打席で代打岡田悠が送られ、降板となった。【黒須亮】