西武田村伊知郎投手(28)が2年ぶりの白星を挙げた。プロ通算2勝目となる。

この日は6回無失点と好投した松本航投手(26)からバトンを受け、2番手として0-0の7回に登板。連打を許したものの、直球とチェンジアップのコンビネーションで無失点で切り抜けた。8回に味方が3点取り、勝利投手になった。

神戸市出身でこの日は里帰り登板。「小さい頃から何度も観戦に来たこの球場で勝利することができて感慨深いですし、チームの皆さんに感謝したいです」としみじみ話した。

報徳学園(兵庫)では1年夏から甲子園4強進出に貢献し「スーパー1年生」と話題になった。今夏の甲子園の期間中、これまたしみじみと当時の思い出を話していた。

「高校は自宅からの通いでした。めっちゃ遠かったです。電車を乗り継いで、片道1時間半くらい。朝5時半起きで朝練に一番乗りで行って」

授業が終われば、夜8時まで練習があった。

「だから帰るのも遅くなって、食事してすぐ寝て、また5時半に起きて。もうできないです。いくら積まれてもできないです」

1、2軍合わせて今季はこれで48試合に登板。いろいろな局面でタフに投げ、高校時代とはまた違った存在感を見せている。【金子真仁】