阪神が中日に競り勝って5連勝。貯金は今季最多を更新する「30」となった。広島が勝利したため、優勝マジックは1つ減って13となった。

1回に先手を取った。3日のヤクルト戦で右脇腹に死球を受けた近本が2試合連続でベンチを外れた。代わって1番に入った小野寺暖外野手(25)が中日小笠原から中前打で出塁。続く中野拓夢内野手(27)の犠打で得点圏に進むと、3番森下翔太外野手(23)の左前打で先制のホームを踏んだ。最後までこのリードを死守。先制すると強い阪神は、今季先制試合は53勝14敗3分けとなった。

約1カ月ぶりの1軍登板となった先発才木浩人投手(24)は6回4安打無失点と好投。自己最多の7勝目を手にした。バンテリンドームでは2017年以来、6年ぶりにシーズン勝ち越しが決定した。

▼阪神が今季成績を74勝44敗4分けとし、貯金を30の大台に乗せた。シーズン中に貯金30以上を記録したのは、37年秋、39年、47年、52年、03年、05年に続き、18年ぶり7度目。直近の2シーズンは、そのままVでゴールしている。岡田監督は05年に続き2度目で、阪神の監督としては37年秋、39年の石本秀一監督以来2人目。2リーグ分立後は初だ。

▼巨人に13ゲーム差を覆され優勝を逃した08年の最多貯金は29で、今季の阪神は悪夢のこのシーズンの貯金を上回った。なお前回の岡田監督時代の貯金最多は、05年の33。2リーグ分立後最多は03年の40。球団最多は、1リーグ時代47年11月12日の貯金42で、79勝37敗3分けという成績だった。

▼阪神が今季バンテリンドームでの中日戦を7勝3敗とし、勝ち越しを決めた。17年の6勝5敗以来、6年ぶり6度目。過去の同球場での年間最多勝利は7勝(07、08年)。貯金最多は08年の3(7勝4敗1分け)で、2試合を残す今季はそれぞれ更新の期待もかかる。