ロッテ沢村拓一投手(35)が残り20試合を全力で走りきる。14日、ZOZOマリンでの自主練習に参加。室内練習場でダッシュなどで汗を流し、坂本光士郎投手(29)と力強いキャッチボールも行った。

「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」を乗り越え、約1カ月ぶりに復帰したばかりだ。復帰登板となった3日の楽天戦(ZOZOマリン)では被弾を含む1回3安打1失点だったが、2戦目となった9日のオリックス戦(ZOZOマリン)では1回1安打無失点に封じた。クライマックスシリーズ出場権争いも大混戦の状況。「チームとしてやっているので、勝つことが一番の目標だと思います」。ロッテに帰ってきた当初から一貫しているチームへの献身的姿勢は不変だ。個人の状態、調子、環境は関係なく、勝つために責任を果たすだけだ。

練習後には打撃練習を終えた田村龍弘捕手(29)とバッテリーの役割を交換して捕手役を務めるなど、リラックスした表情も見せた。ロッテ日本一のために米国から帰ってきた男の、本領発揮はここからだ。【鎌田直秀】

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