楽天岸孝之投手(38)の好投で、“ジンクス”を打ち破った。

日本ハム戦の序盤はカーブの制球が定まらず、苦しんだ。1点リードの3回2死一、三塁のピンチを招いたが、中島をカウント3-1から内角141キロ直球で遊飛に打ち取った。「際どいところ狙ってもしょうがないので、真ん中を狙って投げた。最初どうなるかなとは思いましたけど、切り抜けられてから徐々にどうにか操れるようになってきた」。6回に万波にソロを浴びたが、8回3安打1失点。チームトップタイの8勝目となった。

この日は歌手のファンキー加藤が来場した。試合後にミニライブを開催するのが慣例だが、当日の楽天は1勝6敗と大きく負け越していた。「来ると負ける」とファンの間で話題になっていた。そんなジンクスをものともせず、投打がかみ合い、連敗を2で止めた。3位ソフトバンクと1ゲーム差、2位ロッテとも2ゲーム差に詰め寄り、本拠地でのCS開催も視野に入る。

ファンキー加藤もミニライブで勝利の喜びに感情を爆発させた。ダイヤモンドをダッシュし、最後は本塁へヘッドスライディング。「やいのやいの言われても死ぬまで楽天イーグルスを応援するからな! 来年も絶対来てやるからな!」と絶叫した。満員御礼となったスタンドも歓喜。逆転CS進出へ向けて、勢いづいた1日となった。【湯本勝大】

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