西武は25日、都内のホテルでスカウト会議を行った。翌26日のドラフト会議に向けて約2時間半、松井稼頭央監督(48)も参加し、詰めの作業を行った。

前日24日夕方、国学院大・武内夏暉投手(4年=八幡南)の1位指名を公表した。当初は25日の会議後の渡辺久信GM(58)の報道対応が予定されていた。

渡辺GMはこの日、あらためて「どうせ決まっているんだったら、別に1日待たなくても。武内投手と正式に決まったので、じゃあ発表しましょうと」と、結果的に前倒しになった公表の経緯を説明した。

1位指名選手の公表球団は、25日夜8時時点で西武を含めて5球団。25日夕方の報道対応時点ではまだ3球団で、いずれにしても昨年より少ない。この事実でシミュレーションや戦略などは変わってくるのか。

渡辺GMは言う。

「公表したところで、よく言われる『他の球団が違うところに逃げる』とか、そういうのは今年に限ってはそうはないかなと」

西武の最終リストアップも例年より20人近く多い、約70人だという。

「実力のある選手が多いので、その球団が一番評価している選手に(1位入札で)行っておいて、外れた場合はまだしっかり力のある選手が残っているというところだと思うので」

そして、まとめた。

「今年に限って言うと、かぶる球団が他(の選手を1位)で行くというのは想定していないです。みんな来るものだと思っています」

結果はどうなるか。シーズン5位の西武は、ドラフト2位指名のウェーバーは4番目。仮に指名選手のランク付けを綿密にしているのであれば、上位16人から2人の交渉権を獲得することができる。どう生かすか。

「この1年、うちの編成、スカウト陣たちが暑い日も寒い日も日本中を駆け回りながら、リストに挙げてきた選手です。いいドラフトになれば。報われればいいなと思っています」

渡辺GMの思いは結実するか。ドラフト会議は26日夕方4時50分から行われる。【金子真仁】

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