オリックスから4位指名を受けた報徳学園・堀柊那捕手(3年)が「配球とか、打撃の待ち方とか聞いてみたいです」と同じキャッチャーの森友哉(28)に弟子入りを志願した。「正直、ちょっと不安でした」ともらしたが、指名後は笑顔がはじけた。

同高からの直接プロ入りは18年広島1位の小園以来、5年ぶり。今春センバツは兵庫県勢21年ぶりの決勝進出で、強肩捕手として注目された。「打てる捕手が目標」という本人は、勝負強い森の動画を見ながら「すごい選手。いいところを盗みたいです」と貪欲だった。

現在の体重は、ウエートトレーニングと食事で、3、4キロ増の82キロまで増量した。「もっと体を大きくして、思うようにいかなかったバッティングを磨きたい」。今後は85キロまで増やしてパワーアップする。大角監督は「物おじしないし、つかみどころがないところもある」と意外性にも期待する。

須磨海岸(神戸市)近くに自宅を構える漁師の父親・堀一也さん(40)も「小さい頃から砂浜を走っていました。負けず嫌いの子供。負けんと頑張ってほしいです」と喜んだ。チームメートから祝福された堀は「1日でも早く1軍の試合に出て、球団、ファンから必要とされる人間、選手になりたい」とあこがれの選手に近づくつもりだ。