V奪還のためになら愚痴でも何でも聞きまっせ! ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(47)が6日、野手組の宮崎秋季キャンプ地を訪問。小久保新監督の“愚痴聞き”役に名乗りを上げた。「先輩(小久保監督)に優勝してもらいたい。そのためになら愚痴ぐらい聞きますよ!」。ジョーらしさの全力サポートを誓った。

勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任。指揮官の立ち位置とはいつもそういうものだ。城島アドバイザーは王会長の名を挙げ、報道陣に監督の苦労を熱く語りかけた。

「みなさん王さん知ってるでしょ? ユニホームを脱いだらあんなに紳士な人はいないのに、ユニホーム着たらめっちゃ怒られるんですから。人って変わるんです。そりゃそうですよ。現場の1軍監督は全てを受け入れ、責任を取らないといけない。やっぱり監督って孤独なんですよ」

王会長の下、小久保監督と城島アドバイザーは常勝ホークスを長年にわたって築き上げてきた。2人は気の知れた先輩と後輩の間柄でもある。城島アドバイザーは「現役の時から知っている。(小久保監督の)やりたいことのイメージもついている。僕らがやりたいのは王さんが作ってきたチームの野球を継承していく。その大きな幹を変えずにチームが優勝すること」と説明。雪辱を期す来季への指針ははっきりしている。

若手への熱血指導も忘れなかった。この日は個別練習中の谷川原にワンツーマンで「城島塾」を開講。スローイングなど約30分間、直々に助言を送った。本塁から一塁、三塁への送球練習では「目をつぶって」と指示。独自の練習法に谷川原は「目をつぶっても感覚でダイヤモンドがどこにあるのか。その感性を大事にってことだった」と新たな発見でもあった。城島アドバイザーは「(小久保)監督は勝ってくれることを優先してもらって、我々はしっかりサポートしていきたい」と力強く語った。

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