連覇の戦力になる! 阪神前川右京外野手(20)と井上広大外野手(22)が「岡田発言」に呼応した。高知・安芸市での秋季キャンプ第2クール1日目。前川が飛躍の秋を目指し、必死でバットを振っていた。

「日本一メンバーに入れず、一番は悔しい気持ちが大きいです。その中、今季は、ちょっとでもできた部分はあった。来年が勝負だと思うので、本当に覚悟をもって挑みたい」

前日6日、岡田監督は球団史上初のセ・リーグ連覇を掲げ「当然、新しい力が必要よ。同じメンバーでは戦えない。やっぱり野手やな。若いので。安芸キャンプで何人か鍛えて戦力を作らないと」と戦力の底上げを宣言。今年5月の交流戦で1軍デビューを果たした前川は「勝負できるよう準備したい」と決意をにじませた。

期待の大砲井上も覚悟を持って練習に臨んでいた。「悔しい気持ちを持ちながら後半はずっと過ごしていた。本当にこのキャンプからが勝負なので、なにかつかむためにも積極的に聞きたい」。春季キャンプは指揮官から野手MVPに選ばれるも、結果が出ずに1軍戦は13試合に出場しただけ。2軍でシーズンを終了した。今は打撃向上のため、ポイントを前で打つことを意識して練習している。前川も課題のフィジカル強化と打撃のバランスを改善。自分の軸を持ち、強く振ることを大事にしている。

岡田監督は11日から秋季キャンプへ合流する。来季、井上は高卒5年目で前川は高卒3年目。飛躍を遂げるため、安芸でしっかり鍛え抜く。【三宅ひとみ】

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>