西武平井克典投手(31)が国内FA(フリーエージェント)権を行使することが8日、分かった。近く申請書類を提出する。球団はシーズン終了後に来季からの複数年契約を提示したものの、親しい関係者によると平井は球団とさらに話し合いを深めたい意思が強く、8日にFA権行使を決断したという。

右腕の平井は16年ドラフト5位でホンダ鈴鹿から入団。キレ味ある直球とスライダーを武器に通算337試合に登板し、うち309試合がリリーフ登板。19年にはパ・リーグのシーズン最多登板数記録となる81試合に登板するなど、綿密なメンテナンスを続けながら、大きなケガもなくタフに投げ続けてきた。今季もチームトップの54試合に登板し4勝3敗28ホールド、防御率2・55。今季最終戦では通算100ホールドを達成している。

平井はシーズン後に「いろいろな人と相談し、じっくり考えたいです」と、FA権について熟考を重ねてきた。球団は平井に限らず、FA宣言選手へのいわゆる「宣言残留」を認める方針を打ち出している。

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