中日立浪和義監督(54)が、大野雄大投手の「ニンジン作戦」提案をフォローした。

9日の契約更改後の会見で、18年ぶりのリーグ制覇、日本一を果たした阪神が四球の査定ポイントを上げて12球団最多の494四球で得点力増につなげた例を挙げ、左腕エースは「僕はニンジンがぶら下がったら頑張るタイプ。明確に言ってくれてら分かりやすい」と声を上げていた。

阪神は就任1年目の岡田監督の提案で年俸査定ポイントの改訂が行われた。大野雄の発言を伝え聞き、立浪監督は「球の見極めはタイミングが取れていないとできない。技術も磨かないと」とし、若手主体のチーム構成、阪神との選球眼の差を認識した。その上で「むしろ、うちの場合は得点圏。得点圏打率は1つ。犠牲フライ1つにしても、ポイントがあれば」と語り、得点圏での打撃を評価する一例を示した。「ニンジン作戦」に一定の理解は持っており、「球団の人といろいろ話したい」と続けた。

大野雄は会見の席上で2年連続最下位からの巻き返しへ、「選手も球団も監督、コーチも、みんなが変わらないと、強くならない」と熱弁を振るった。指揮官も「球団も我々も同じ。当然、みんなが変わっていかないと変わらない」と、エースの思いを受け止めた。【伊東大介】

【関連記事】中日ニュース一覧