中日岡田俊哉投手(31)が17日、名古屋市内のナゴヤ球場に隣接する「昇竜館」で育成選手として再契約した。年俸は900万円減の1000万円。「(球団には)来年、支配下に戻って欲しいと言われた。未来の自分を信じてやっていくしかない」と決意を示した。

サイドハンドにチャレンジしていた2月の沖縄キャンプで楽天との練習試合に登板。投球した際にバランスを崩してマウンドで転倒、右大腿(だいたい)骨を骨折した。救急搬送されて緊急手術を行い、一命を取り留めるという大けがだった。

今季については「振り返れないです。情けない。それに尽きます」と唇をかんだが、懸命のリハビリを行い、今では3日に1回、30球程度の傾斜を使った投球を行えるところまできた。

「最初は歩けず、まずは日常生活に支障がないようにすることが目標だった。前例がないので復帰のメドはわかならないが、走ったり投げたりできるようになった」と現状を説明。来年春のキャンプに向けて「リハビリを1日1日頑張って(他選手と)同じレベルで戦えるようにしていきたい」と前を見据えた。

立浪監督は「こちらもびっくりするぐらいの大きなケガをしたが、リハビリを頑張ってここまできた。見守るしかないが、1軍のマウンドを目指して頑張っている。期待しています」と元守護神の復活を願った。(金額は推定)

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