“ぐんぐんソース”でロマン砲トリオをピリリと引き立てます。

日本ハム郡司裕也捕手(25)が29日、北海道北広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季975万円から825万円アップの1800万円でサインした。今季途中に中日からトレードで加入。キャリアハイの55試合に出場し、初本塁打を含む3本塁打と長打力でアピールした。来季は清宮、野村、万波の「KJM砲」を脇役として支え、打線を勢いづける。

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郡司が豪華なメインディッシュに添える“極上ソース”になる。中日からトレードで加入し打率2割5分4厘、得点圏打率3割5分3厘と決定力の高さをアピール。「野球人生のターニングポイントになった。やってやるぞという思いでやってきた。まだそこまで活躍はしていないが、ファンの皆さんに名前を覚えていただけるような活躍はできたかな」と手応えを口にした。

来季の役割については、清宮(K)、野村(愛称ジェイ)、万波(M)の名前を挙げ「彼らにはのびのび打ってもらって。僕はそのバランサー的な役割もある」。さらに独特なフレーズを付け足した。「KJM砲? でしたっけ。ちょこっとGを添えていただければ。剛さん(松本)もいますね、剛さんもそういうタイプ。KJM(G)もしくは“Gのソース”をかけて、みたいな」。パンチある3種の食材のうまみを最大限に引き出す調味料役が、自らに課した新ミッションだ。

添え物に余分な脂はいらない。目標は「2ケタ本塁打」。オフに入り、揚げ物を封印し「北海道のおいしいものを食べ過ぎて増えてしまった」という体脂肪を落とす試みを続けている。年俸の増額分は「トレーニング代とかケア代をちょっと高級にする」。野球にすべて投資し、無駄な重りを取り除いて筋肉量を上げ、飛距離につなげる。

来季へ「規定打席に立ちたい。ポジションの問題もあるかと思いますが、そのためにはずっと試合で使ってもらえるような活躍をしないと。そこに向けてオフもしっかり過ごしていきたい」。本職は捕手だが、まず打撃の精度を上げ、バイプレーヤーとしての地位を確立する。【永野高輔】