ソフトバンク周東佑京内野手(27)が4年ぶりのV奪回へ向け、来季「不動の1番」を誓った。20日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み500万円増の年俸4500万円でサイン。2年連続のアップ更改に「(来季は)打つしかない。打率が上がれば出塁率は勝手に上がる。ヒット数が増えれば四球も増える。どれだけ打てるかにかかっている」と打撃力アップに意欲を見せた。

今季は114試合に出場。打率2割4分1厘ながら36盗塁で自身3年振り2度目の盗塁王に輝いた。今春はワールドベースボール・クラシック(WBC)に出場。世界一に貢献した。侍ジャパンでチームメートだった山川が西武からFA移籍。右の大砲加入は不動のリードオフマンとしての自覚も大きく後押しする。

「誰が何番打つかは分からないが、これだけ(近藤、柳田、山川と)人がいれば1番打者がどれだけ大事か。そこがしっかりすればすごい打線になると思う。(山川は)大事なところで打ってくれる。去年もああいう場面で一発で決められる(10月1日の西武戦で延長11回裏にサヨナラ2ラン)。WBCのときも1点欲しいところで犠牲フライ。信頼感はそこにある。より点は取れると思っています」。

手応えはある。シーズン前半は打撃不振も、後半戦は復調。9、10月は26試合で打率3割3分、12盗塁を記録した。9月、10月度の「大樹生命月間MVP」を獲得し「(シーズンの)終わりがよかったので、来年につながると思う。ああいう形でいければ、チームは勝てるだろうと思った」。米シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で約2週間の練習を積み、2日前に帰国したばかりだ。

中堅の定位置取りとともに新選手会長を務める球界のスピードスターは強力打線をけん引するつもりだ。【佐竹英治】(金額は推定)

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