現役ドラフトで広島から西武に加入した中村祐太投手(28)が21日、埼玉・所沢市内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は58に決定。「1年間しっかり1軍でやれたらなと思っています。これから西武ライオンズの一員として、貢献できるように頑張ります」と決意を示した。

東京出身で関東第一から13年ドラフト5位で広島に入団し、来季プロ11年目を迎える。西武の本拠地、所沢には思い出がある。「小学校6年生の時に1回球場に招待してもらったことがあって、ベンチに入れてもらった。その時、カブレラもいたんですけど、ティー打撃とかをしていて、その印象があります」。01年から7年間西武に在籍し、02年に当時の日本記録に並ぶ55発を放つなど、通算357本塁打のアレックス・カブレラ氏(51)の姿が記憶にある。「中学校の時に球場で試合をしたこともあるので、何かすごい縁を感じる球団でもある。すごくうれしい」とプレーする日を心待ちにしている。

舞台は、セ・リーグからパ・リーグに変わる。対戦したい打者には同学年のオリックス森友哉捕手(28)のほか、FAでオリックスに移籍した西川龍馬外野手(29)の名前を挙げた。西川は広島時代のチームメートで1学年上の先輩。「すごくいい打者。紅白戦とかで(過去に)対戦はあるんですけど、公式戦でやれるというのはすごくわくわくする。内角をえぐってやろうかな」と笑った。

昨年の現役ドラフトで移籍した選手の中には、ソフトバンクから阪神に入り、今季チームトップの12勝を挙げ、リーグ優勝、日本一に貢献した大竹耕太郎投手(28)もおり、中村祐にとって刺激になっている。同学年左腕の活躍に「環境が変わって、一気にあそこまでブレークしたと思う。僕もそうなれるように頑張りたい」と新天地で腕を振る。

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