24年の年男が来季もチームを引っ張る。ソフトバンク担当記者による随時連載「期待しタカ~」の最終回は柳田悠岐外野手(35)。辰(たつ)年生まれの柳田は今季、全試合出場で打率2割9分9厘、22本塁打、85打点をマークした。163安打はリーグトップで自身2度目の最多安打に輝いた。「優勝するためにもっと打ちたい」とベテランの域に達しても衰え知らずの意欲を見せる。

来季のこだわりには四球数の増加を挙げた。今季の64四球はリーグ3位も「もっと取れる」。昨今の球界では1四球は1安打と同等の価値とされることもある。さらにボール球を見送ることによって、ストライクゾーンでの勝負が増え、甘い球を仕留める確率も増すはずだ。「四球を増やして本塁打も増やせれば」と相乗効果を期待している。

さらに“熱男超え”も見据えている。通算300本塁打まで40本。元チームメートで今季限りで現役を引退した松田宣浩氏は同301本塁打を放っており「松田さんが301本なのでそれは超したい」と力を込め、「目先のことを一生懸命やるスタイルでここまできた。そこは変えずにまずは来年」と足元を見つめた。

プロ初安打を放った生海、宮崎秋季キャンプ中に王球団会長が「あれは誰だい?」と熱視線を送っていた育成の重松、正捕手を狙う渡辺陸らも辰(たつ)年生まれ。柳田を中心とした年男たちが、小久保ホークス1年目のV奪回に貢献する。【佐藤究】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧>>