ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(47)が、来季からシニアコーディネーターを兼任することが30日、分かった。球団が比重を置いているコーディネーター職の統括役を担う見込みで、これまでよりも現場業務が増える。

ダイエー時代に現役生活をともにした小久保裕紀新監督(52)のもと、城島氏が4年ぶりのリーグ優勝奪回に尽力する。

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現役時代、強打の捕手として活躍した城島氏の“入閣”が判明した。チームは24年から本格的なコーディネーター制を敷くが、その統括役にあたる「シニアコーディネーター」に就任する。特別アドバイザーの肩書はそのままで、年明けに発表される模様。これまではキャンプでの指導が中心で、シーズン中はほとんど姿を見せなかった城島氏だが、今後は月に10日以上は現場業務を行う。

コーディネーターは打撃や守備、投手など各部門のコーチの意見を集約し、部門ごとに方針を明確にする役回り。11月の秋季キャンプでもコーディネーターを中心に練習メニューを組み立てた。球団として活性化を図っている部署。今オフ3年ぶりに復帰した倉野1軍投手コーチは投手ヘッドコーディネーターを兼任している。倉野コーチは「ホークスは1軍から4軍までできたから、当然まとめ役が必要になる」と同職の重要性について話していた。

今季は投手部門で星野順治氏、野手部門で関川浩一氏が全う。より力を入れる来季は新たにバッテリー部門で森浩之氏、野手統括兼守備走塁部門で荒金久雄氏が就任している。城島氏は各部門のコーディネーターを統括する役回りになる。

小久保新監督とはダイエー時代ともにプレーしており、指揮官の野球理念などを熟知している。監督就任後もコミュニケーションを取っており、秋季キャンプで指揮官が取り決めた「走塁メソッド」の作成にも城島氏は携わっていた。王ホークスを支えた小久保監督と城島氏でチームの組織力向上を図る。

◆城島健司(じょうじま・けんじ)1976年(昭51)6月8日生まれ、長崎県出身。別府大付(現明豊)から94年ドラフト1位でダイエー入団。強打の捕手として99、00、03年の優勝に貢献。05年オフにFAでマリナーズに移籍し、09年オフに阪神で日本球界復帰。12年限りで引退し、19年オフにソフトバンクの球団会長付特別アドバイザーに就任した。NPBでは1323試合出場で打率2割9分6厘、244本塁打、808打点。現役時代は182センチ、89キロ。右投げ右打ち。

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