“年越し筋トレ”で、さらなる高みを目指す。日本ハム上原健太投手(29)が6日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行った。大みそかはゴルフで新品のドライバーが損壊。悪夢の展開も、その夜から年明けまでジムで汗を流し、スッキリした気分で24年のスタートを切った。思わぬ“厄払い”からの元日トレで運気を呼び込み、自己最多タイの4勝を挙げた昨季からのステップアップにつなげる。

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飛躍へのきっかけをつかんだ上原が、年またぎでのトレーニングで、貪欲に上を目指す。昨年は一般女性と結婚。夫となって初めて迎える年へ「スタートからしっかり投げ切れるように。あとはけがせずに、優勝を目指す上で、その中の戦力としてやっていけるような1年にしたい」と気を引き締めた。

どたばたの年末だった。12月は夫人を故郷の沖縄に招き、親族へ顔合わせ。「結構忙しかったですね。まだ両家の顔合わせとかしてなかったので、旅行がてら来てもらって、紹介して」。大みそかにゴルフに行くと、新品のドライバーのシャフトが折れた。「ゴルフ保険の手続きの書類にてこずって。トレーニングに行けなかった」と振り返る。

気付けば年越しが近づいていたが、ストイックな男は「何かどうしてもトレーニングしたくて」と、24時間営業のジムに駆け込んだ。12月31日午後10時から年をまたぎ1月1日0時過ぎまで筋力トレーニング。「このままじゃちょっと寝れんから。親には『12時前には帰れるようにするわ』って言って出かけたのですが、気付いたら日をまたいでました」と苦笑い。ドライバーのシャフトで昨年の“厄払い”は完了。決意の年越しトレで汗を出し、気持ち良く24年に踏み出した。

昨季は自己最多タイの4勝を挙げ、イニング数も101回1/3と、プロ8年目で初めて100イニングを超えた。この日は鎌ケ谷の屋内施設で24年初のブルペン入り。35球程度投げ「思ったよりは悪くない。ここかペース上げて早めにバッターに対して、投げてみようかなと」。沖縄春季キャンプは開始直後の2月3日から紅白戦を予定。早めに実戦準備を整え、開幕ローテーション入りに備える。【永野高輔】

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