「徳島のギータ」改め「ハマのマッチョマン」になる。ドラフト6位の井上絢登(けんと)内野手(23=四国IL・徳島)が15日、横須賀市の球団施設DOCKで新人合同自主トレに参加。フリー打撃では打ち始めにノーステップ打法でボールを芯で捉える感覚を養った。コンパクトなスイングながら弾丸ライナーで右翼フェンスを越えるなど、4本の柵越えを披露。「ノーステップはエンドランくらいのイメージ。コンタクトで芯に当たれば(スタンドに)入るかなと」とうなずいた。

身長は178センチながら、四国ILでは2年連続で本塁打と打点王に輝いた。代名詞のフルスイングからソフトバンク柳田に例えられたが「柳田さんは憧れでした。尊敬しているけどマネできない打者」と苦笑い。現在は「マッチョマン」ことレッドソックス吉田を参考にする。メジャーの試合や記事もチェックし「小柄なのに飛ばせる。コンタクト率が高くて参考にしています。(聞きたいことは)ありすぎて…。会ってみたいです」と熱望した。

憧れの存在に近づくためにウエートトレーニングにも重点的に取り組む。「フルスイングは軸が大事」と体幹を鍛えており「いい体だねって結構言われます」と自慢の美ボディーから放たれる打球はチームでも際立つ。「打球速度はベイスターズの中でも速い方だと言われました。もっと伸ばしていきたいです」と目標に掲げた。新人離れしたパワーをプロの世界で見せつける。【小早川宗一郎】

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