日本ハムからポスティングシステムを利用して大リーグのレイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手（29）が19日、北海道・北広島にある日本ハム球団事務所で会見を行った。
【会見その4】
－今永や山本とは違う道のりになるが、メジャーに上がることで他の日本人選手に見せたい姿は
上沢 うーん、まあ何か、それこそ僕みたいな選手がアメリカ、メジャーリーグでそれなりに投げられたら、きっとなにかこう、革命的な何かが起きそうな気はするので。球速も速くないし、驚くようなあれもないけど、それでも抑えられるというところを見せられたら、すごくこう、日本球界にとっても、スピードがなくても抑えられるというか、いいようになっていくんじゃないかと思うので。僕もそれを目指して頑張りたいなと思うし、そうありたいと思うので、そこを目指して頑張ります。
－家族は日本に残す
上沢 そうですね、単年のマイナー契約なので、家族には申し訳ないですけど、僕一人で行かせてもらうことになりましたし、家族のためにも今年は結果を残して来年以降は一緒に住めるように。僕は娘や息子の成長をなかなか近くで見られないのはつらいですし、奥さんにも負担をかけるので、しっかり1年、勝負したいなと思っていますね。
－厳しいことに挑戦することは好きなのか
上沢 うーん。そうですね、なんか挑戦することが好きなんですかね、僕。わからないですね。そういう人間じゃないと思ってたんですけど。意外とそうなのかもしれないし、そういうところから成功したら自分の野球以外というか、人生において大切な何かを得られるような気がするので、下からはい上がるのってすごく僕の中でいい経験になると思うので、そういうのが好きなのかもしれないですね。
－漫画の主人公みたい
上沢 主人公ではないですね。ぼくはたぶん。主人公ではないですけど、主人公にはなれないけど、主人公に近いところでは戦っている、みたいな。そんな感じで頑張りたいと思いますね。
－不安と楽しみはどれくらいずつ
上沢 不安に関してはないですね。今は楽しみと、不安というかやらなきゃいけないな、っていう緊張感の方が多いですかね。緊張感と楽しみが。不安はないです。環境もすごく楽しみだし、うまくいかないことがすごく楽しみ。全てにおいて。これ伝わらないのかとか、これ頼んだらこれでてくるのか、みたいな。意外とそういうチャレンジは好きかもしれないですね。今思ったら。何かよくわからないご飯とか食べてみたいと思うので。
－メキシカンとか
上沢 メニュー見ただけじゃ全く想像できないやつとか、頼んでみたくなっちゃうタイプなので。意外とそういうの好きなのかもしれないですね。失敗したら「次やらなきゃいいや」みたいな。だから楽しみは楽しみですね。
－言葉は勉強中
上沢 はい。勉強していますけど、向こうに1カ月半くらいいましたけど、現地の人は早いので聞き取れない部分が結構多かったので、もっともっと勉強しないといけないと思うし。自分の言いたいことくらいは言えるようにしないといけないと思うので、簡単な英語でもそこはしっかりやりたいなと思います。
－通訳は
上沢 はい、連れていきます。ファイターズの人間なんですけど。ファイターズの所属してる方を球団にお願いして「連れて行きたいんですけど」っていうのをお願いして、そしたら「連れてっていいよ」って言ってくれたので。本当にそういった面でもファイターズに改めて感謝しなきゃいけないし、本当にファイターズで野球できてよかったな、って思いますね。
－日本でちょっとトレーニングしてから
上沢 そうですね。ビザ次第なんですけど、早く取れたらなるべくキャンプ始まる1週間前ぐらいには行って、施設慣れて、向こうでピッチングとか、いろいろして入りたいなと思ってるんで、自分の環境をそろえたりとか、住むところとか、なるべくキャンプの1週間前までには入りたいなと。
－決断の時間の話。レイズと契約するために移動するために行かなきゃいけない時間の1時間前という意味か
上沢 まあ他の球団に行くにしても、いろいろ移動しなきゃいけないんで。その飛行機の便の関係。
－現地時間では夕方が締め切りだったが
上沢 そうですね。だから前日…。こっち（日本の）朝までですよね？ 前日の夕方ぐらいまで悩んでたって感じです、締め切りの。だから向こうで言ったら次の日の夕方ぐらいまでに決めなきゃいけないんですけど、メディカルチェックとかもあるんで、すごくギリギリまで悩みました。
－西から東に移動するのは長くて驚いたのでは
上沢 まあ、そうですね。これから毎回やんなきゃいけないし、あんまりって感じですけどね、そこは。もう全てが新しいんで。本当にこんな会見開いてもらってありがとうございます。いろんな人に集まってもらって、こんなマイナー契約でこんな（会見）開いてる人いないんじゃないですか（笑い）。
－メジャーに上がれば大谷やダルビッシュとの投げ合いも、楽しみか
上沢 そうですね。その場でやっぱ勝負しないといけないなと思いますし、そこで投げるためにアメリカ行かしてもらうんで。うん、すごく楽しみですね。やっぱこう、どんなやつらがいるんだろうっていうか、どういうレベルなんだろうってのはすごい気になりますけど。その中でやっぱ戦うってのは人生においてもすごく大切な経験になると思う。1日でも早くその舞台で投げるように。はい、頑張りたいなと思います。
－頑張ってください
上沢 ありがとうございます。本当お世話になりました。
