日本ハムからポスティングシステムを利用してレイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(29)が19日、北海道・北広島にあるエスコンフィールドで会見を行った。「ファイターズで学んだこと全てを生かして米国の地へ向かっていきたい」と決意表明。レ軍を選んだ理由を明かした。

上沢 投手のことに対する球団全体のプライド。そこで勝つんだという強い思いをミーティングをさせてもらって感じた。それが僕の中で決め手になった。

メジャー契約のオファーをくれた球団もあった。「迷いは正直ありました」と決断もギリギリ。正式契約前にメディカルチェックを受ける必要もあり、現地で拠点としたロサンゼルスからフロリダまでの空路移動の時間も逆算して「決断しなければいけない時間の1時間ぐらい前」に決めた。

目標が現実となり、背負う使命も実感している。

上沢 僕みたいな選手がメジャーリーグでそれなりに投げられたら、きっと革命的な何かが起きそうな気はする。球速も速くないけど抑えられるところを見せられたら、すごく日本球界にとって、いいようになっていくんじゃないかと思う。僕もそれを目指して頑張りたいし、そうありたい。

この1年に勝負をかける。まずは家族を日本に残して単身で渡米予定。「単年のマイナー契約なので。家族のためにも今年は結果を残して、来年以降は一緒に住めるようにしっかり1年、勝負したいなと思っています」。不安はない。「楽しみと緊張感。僕は結果を残さないと来年の大きい契約は待っていないんで」と覚悟もできている。

上沢 ダルビッシュさんや(大谷)翔平とはアメリカへ行く立場がかなり違うけど、同じチームで過ごした先輩や後輩に追いつけるよう、負けないように頑張りたい。ファイターズの選手は、これだけできるとしっかり見せられたら。

11年ドラフト6位入団の右腕が大志を持って海を渡る。【木下大輔】

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