ロッテのキャンプイン直前企画「ドラ1に聞くロッテキャンプ」。4日連続でドラフト1位で入団した選手に、今季に懸ける思いなどを聞きます。第3回は18年のドラフト1位、藤原恭大外野手(23)。記憶に残る思い出、今季への思いを語りました。【取材・構成=星夏穂】

藤原は、昨年11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップで優勝を経験した。「うまい人と一緒に野球させてもらって、また侍ジャパンに選ばれて、あのユニホーム着て、もう1回やれたらいいなっていうか。もっとやらないといけないなっていう気持ちにはなりました」と大会を通して大きな刺激を受けた。

今年でロッテの春季キャンプは6回目。1年目を振り返ると「気疲れもそうですけど、記者の人たちもすごく多かったですし、野球に集中できるっていうのが難しい環境だった。キャンプもそうですけど、1年間通して自分のやりたいことをできないシーズンだった」とプロの洗礼を受けた。春季キャンプでは1軍に同行し、シーズン開幕も1軍スタートだったが、1軍出場は6試合のみ。悔しいルーキーイヤーだった。

これまでのキャンプで記憶に残るのは、21年、平成唯一の三冠王・松中信彦氏(50)が臨時コーチとして同行したときだ。安田や同期入団の山口らと、強化メンバーとして熱血指導を受けた。「朝から晩までやってるっていう記憶があって。非常にきつかったなっていうのは覚えています」。なによりメンタルが鍛えられたキャンプになった。

今オフは体重を増やし自己最重の85キロに。外野手争いは激化しそうだが「誰にも負けたくない。僕がレギュラー取って、このチーム引っ張るという気持ちを持って。キャンプからしっかりアピールしていけたら」。キャンプインとともにスタートダッシュを切る。