中日根尾昂投手(23)が、開幕ローテ入りへ1歩前進した。投手転向3年目右腕は、楽天戦でオープン戦初登板。失点は初回、浅村に許したタイムリーだけで、4回5安打1失点の粘投を見せた。

雄たけびをあげながら、腕を振った。初回先頭小深田に右前打を許し、2死三塁で迎えたのは大阪桐蔭の先輩浅村。直球勝負の2球目をセンターにはじき返され失点した。その後も毎回得点圏に走者を背負いながらも要所で粘った。最速145キロをマークし、4回67球でマウンドを降りた。

「(浅村は)いい打者で、胸を借りるぐらいの気持ちで、思い切り投げた。リズムだったり、走者が出た時にテンポが遅くなったりもした。次の1点は防げたのでそこが良かった。次投げる時に先に点をやらないように投げたい」。昨春キャンプは制球を乱しキャンプでの実戦登板を逃していた。負け投手にはなったものの、投手転向後初のオープン戦登板で結果を残した。

17日のDeNAとの練習試合では3回パーフェクト。これでキャンプ対外試合は7回1失点。立浪監督も「両サイドに球が動くのが1つ特徴。踏ん張れたのは、根尾にとっても大きな収穫。次は5、6回を投げて、チャンスをつかんでほしい」と戦国模様の開幕ローテ入りへ及第点を与えた。【伊東大介】

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