高卒3年目右腕の斉藤優汰投手(19)が、開幕1軍争いから後退した。自身プロ初のオープン戦・巨人戦で3回から登板し、4本の適時打を含む6安打を浴びて6失点。打者11人に51球を要した。4回は無失点だったが、初の1軍対外試合登板だった18日の練習試合・阪神戦(コザしんきんスタジアム)の3回6安打3四球1失点に続く悔しい結果となった。

斉藤は「最初は緊張からかリリースが合っていない感じがあった。直球のリリースが合わず、制球を乱しました。あとはテンポがよくなかったかな。2イニング目は意識的にテンポを良くしようと投げて、それなりに良かった」と自己分析。「あれだけ(3回に)球数投げてしまって、その上で続投させてもらってすごくありがたかった。申し訳なさもあった」と登板中の葛藤を明かした。

ただ152キロの直球など、周囲に期待を抱かせる好素材。コーチからは「きちきち(コースを)狙いすぎなくていい」と助言され、師匠のエース大瀬良大地投手(32)からも「あんまり考えずに投げなさい」と励まされた。宮崎・日南キャンプでは黒田博樹球団アドバイザー(49)の指導を受け、松坂大輔氏(43=野球評論家)からアドバイスももらった。

新井貴浩監督(47)も、1イニング51球を要した右腕を「あのまま降りても納得がいかないと思う」という親心で、もう1イニング投げさせた。今後については「それはこれからピッチングコーチと話し合って決めたいと思います」と語った上で「まだ高卒2年目。じっくり成長していってもらいたいなと思います。そういう意味では今日、彼にとっていい経験になったんじゃないかなと思います」と結果を急がせず、長い目で見守る方針を示した。