西武渡辺久信GM(58)が「18」候補の台頭を願っている。かつてのエース松坂大輔氏(43)が1年間だけ復帰した21年以来、今季でエースナンバーが3年連続で空き番号に。「早く18番にふさわしい選手が出てきてほしい」と期待する。

主力投手で埋まることの多い10番台で、これまで3年連続で空き番号だったのは3例しかない。18番の3年連続空きも65~67年以来。渡辺GMは明かす。

「実は(昨秋ドラフト1位の)武内にも18番と21番を打診したんだよ。そうしたら21番がいいって。まあ、18番は右投手の方が多いかもしれないけど」

武内のような大型ルーキーでもいいし、期待の新戦力でもいいし、大きな番号の若手が大活躍して軽くなる形でもいい。西口文也投手(現2軍監督)が引退した後、13番が3年空いた末に高橋光成投手(27)が受け継いでエースになった好例もある。「やっぱり寂しいのはあるよね」と渡辺GMは18番も早々に埋まることを願っている。

そんなGMはかつて、背番号41の「トレンディー・エース」と呼ばれた。あれから30年近く。今春のキャンプでは初日にキャッチボールをしたところ「10年も投げてないのに急にやれると思って投げた瞬間に肩が緩んで、ぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅ、ってなっちゃって」という事態に。

周囲から「インナーから鍛えた方がいいっすよ」と手厳しく言われたものの、黒いグラブを新調し、3月16日に行われる球団初のOB戦へ調整を進める。期待も高まるところだが-。

「オレ、先発しないよ。もう投げれないの分かってるから。オレ、先発ない。できればワンポイントで。あんまり期待されてるとちょっと恥ずかしいから、期待はしてほしくない」

と言いつつ、旧友たちと野球ができる日を楽しみにしている。【金子真仁】

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