赤いほっぺに、クリクリの目。どこか見覚えのある愛くるしさ。愛称「Yahoo!」のヤクルト新外国人ミゲル・ヤフーレ投手(25=ジャイアンツ3A)が、新ニックネームを明かした。沖縄・浦添キャンプ休養日の26日、自主練習後に「ヤフーの浸透度は着々と(笑い)。あとは伊藤投手コーチからは『ペコちゃん』に似てるって」。そう言うと、ほっぺは、見る見るうちに紅潮。恥ずかしそうに、ペロッと舌を出す姿は、不二家のマスコットキャラクター「ペコちゃん」そのものだった。

赤いリボンも、オーバーオールも着けていないベネズエラ出身右腕。「Yahoo!」「ペコちゃん」は、両方お気に入り。キャンプ休養日には、国際通りに出向き、ペコちゃんの人形が置いてあるお土産店で、本家と初顔合わせを果たした。「ほっぺが赤いところが似ているね(笑い)」と納得。ただ、さすがに、ペコちゃんの存在は知らなかったようで「男の子? 女の子? 漫画のキャラクターと思っていた」とペコッと会釈した。

永遠の6歳のペコちゃんに対して、ヤフーレは5月1日に26歳を迎える。まだ不二家の商品を食したことがなく、報道陣から誕生日ケーキのプレゼントを提案されると「甘いものは好き。キャラメルソース。ペコちゃん」と、また舌をペロッと出した。

セ界の猛者たちも、ペロッと飲み込む。来日後、手にしたのは新ニックネームだけではなく、新球種のスプリット。同じ先発タイプの小川からは柔軟性のストレッチ、高橋からは足の使い方も得た。ここまで調整が遅れていたが、順調に進めば、3月2、3日の中日とのオープン戦(バンテリンドーム)のいずれかで対外試合初登板を迎える見込み。明るく元気なペコちゃんに対し、少しシャイな燕のペコちゃん。多くの白星をいただき、コラボも夢見る? 【栗田尚樹】

◆ペコちゃん お菓子が大好きな女の子という位置づけの不二家のキャラクター。1950年(昭25)に誕生。「永遠の6歳」の設定。身長100センチ、体重15キロ。名前の由来は子牛の愛称「べこ」を西洋風にアレンジ。初代店頭ペコちゃん人形は、紙の張り子だった。不二家創業100周年&ペコちゃん生誕60周年の2010年(平22)には、久石譲が作曲し、森高千里が歌う「ペコちゃんの歌」もリリースされた。ちなみにボーイフレンドの「ポコちゃん」は「永遠の7歳」。